二子玉川は崖下の土地・・・知らないと損する東京の土地の話(その2)東京の川の歴史

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不動産・住まい

地方出身者(またの名を「田舎者」)向けの東京(首都圏)土地のガイドその2.今回は、川の歴史について記してみたい。

東京近辺には、いくつかの大きな川が流れている。有名なところでは、「荒川」「多摩川」「利根川」「江戸川」の四大河川がメジャーどころ。それ以外にも中小河川が関東平野を縦横にはしっている。実は、この東京四大河川のうち多摩川を除く3つの川は、大きく改修されている。

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隅田川は、昔「荒川」だった

埼玉県の奥秩父に源を発し埼玉県を横断して東京湾に注ぐ大河川「荒川」。ご存じの方も多いだろうが、この荒川過去に何度も改修がされている。特に大きな改修は、大正時代に行われた「荒川放水路」の掘削。

荒川の下流地帯は人工河川

荒川というと江東区や葛飾区と江戸川区の間を流れる広い河川敷をイメージする人も多いかもしれない。最近はサイクリングのメッカとしても有名。また昔懐かしい「三年B組金八先生」などのロケで見たことのある人も多いかもしれない。実はあの広い河川敷のある荒川、正式名称は「荒川放水路」と言って大正時代につくられた完全な人工河川。具体的に言うと、京浜東北線が荒川を横切る鉄橋のやや下流、北区赤羽にある岩淵水門から下流が完全な人工河川になっている。

昔は隅田川が荒川だった

その前はどうだったかと言うと、今の隅田川が「荒川」の本流だった。あの浅草の雷門の横を流れる「隅田川」が荒川だった。あの狭い隅田川に埼玉県の半分の雨を集めて流れてくる荒川の水が流れ込む様を想像するだけで、すぐに洪水が起きることが想像できる。実際に明治までは東京の隅田川沿岸地帯は度々大水害に襲われていた。場所で言うと、荒川区と台東区のほぼ全域。さらに文京区の一部。また更に下流にある大手町や日比谷、銀座などの中央区なども頻繁に水没していた。

利根川は昔は東京湾に注いでいた

さらに知らない人にとっては驚きかもしれないが、関東平野一の大河川である「利根川」も付け替えが行われている。今は群馬県の谷川岳に源を発して群馬と埼玉そして千葉と栃木茨城の県境を走り、銚子で太平洋に注ぐ「利根川」も昔は、埼玉県をほぼ縦断して東京湾に注いでいた。荒川だけでなく利根川の水が東京湾に押し寄せる様子を想像してみてほしい。毎年夏の台風シーズンになると、東京の東側一帯は、毎年のように「大水害」に襲われていた。

徳川家康の命令により付け替え

この利根川を付け替えて銚子の犬吠埼方面に流れるようにしたのが江戸幕府。徳川家康の鶴の一声で改修事業がスタートした。今の利根川の下流域は付け替え前は「常陸川」と呼ばれる利根川とは別の川だった。この常陸川に向けて埼玉県の関宿近辺をぶち抜いて利根川の水を太平洋に流すように改修が行われた。改修は明治まで何度も行われて、やっと今の利根川の形になった。実に400年以上。この大工事のおかげで今の東京は水害を免れている。

カスリーン台風で下町水没

大規模な河川改修と付け替えで太平洋に直接注ぐようになった「利根川」だが、川には記憶があると言われることもある通り、その後も大洪水を起こしている。有名なのが戦後すぐににあった「カスリーン台風」。この時には埼玉県久喜市近辺で利根川の堤防が決壊。濁流は数日かけて現在の東武スカイツリーライン沿いに南下。最終的には、東京23区の足立区と葛飾区、江戸川区の一帯が水没。この時には、江戸川区の小岩駅近辺で、JR総武線の線路が水没するところまでの洪水になったらしい。今、小岩駅近辺を見てみると分かるが、JR総武線の線路は地面がら7メートルかそれ以上あり、洪水の被害がいかに凄かったか実感できる。

多摩川も安心できない・・・二子玉川は崖下の土地

荒川や利根川ほどの大規模な河川の付け替え工事は多摩川では行われていない。ただし多摩川も安心できない。地図を見ればわかるが多摩川の両岸は高台の台地状になっている。北側は分かりにくいが、例えば調布付近では、多摩川の河川敷から京王線の線路に向かって上り坂になっている場所までが、旧河道。世田谷近辺だと稲城と成城学園の境目の野川のところに崖がある。この崖が昔の河道と台地の境目。台地の下側の場所ではどこでも洪水が起こり得る。実際、平成19年の台風19号では、この崖や坂道の下側で水害が発生した。すっかり水害で有名になった「武蔵小杉」だけではなく、セレブタウンで有名な「二子玉川」も一部で水害が発生した。有名な「ニコタマ」も地図を見れば「崖下の土地」。実際、富裕層の邸宅があるのは、瀬田の崖の上の高台。二子玉川駅周辺は元々「低湿地」の土地で、とても「富裕層」が住むような場所ではない

都心は暗渠に注意

下町を除く東京23区は安心かというとそうでもない。特に注意が必要なのは「暗渠」。元々東京都心部には、いくつもの中小河川が流れていた(今も流れている)。有名なのが「神田川」や「目黒川」。それ以外の川は、戦後、都市開発でコンクリ―の蓋がされて「暗渠」になっている。有名なのは、渋谷の駅の下を通る「渋谷川」、度々洪水を起こしている。特に最近多発する「ゲリラ豪雨」では、この都心の中小河川が氾濫するケースが多発。港区や渋谷区、目黒区でも、中小河川の沿岸は谷筋になっていて坂があるので川が暗渠でも区別がつく。こういう谷筋の低地は避けた方が無難。

隅田川のカミソリ堤防

隅田川も危険がいっぱい。特に有名なのがカミソリ堤防。本来の低い堤防の上に、取ってつけたようなコンクリ―の板状の堤防がのっている。果たしてあんな薄い板のような堤防で洪水に持ちこたえられるか不明。昨年の台風19号では、堤防の土台部部を水が越えそうになった。また何気に見ると江東区の側の堤防が低くなっているとの噂も。

つづく

と言うことで今回は東京の川についてざっくりした話を記してみた。これ以外のも下町を流れる江戸川や中川などの大河川や、都心を流れる隅田川も要注意。住まいは、過去の水害の歴史を調べたうえで、ハザードマップなどを参考に慎重に選びたい。

次は、有名な街を個別にみてみたい。

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