金融マーケットには以前から「ジンクス」や「陰謀論」「都市伝説」の類がいくつかあります。有名なところでは、為替市場の「金曜ジブリの法則」。金曜夜の日本テレビ「金曜ロードショー」でジブリ映画が放映されると「市場が荒れて円高になる」というものです。また12月は株式相場が下落しやすくて1月は上昇しやすいなど季節性のアノマリーも有名です。
そんな中で、私が気にしていることの一つが「西暦で10の年か1が付く年には戦争が始まる」というものです。実際に過去数十年を辿っていくと何度も戦争が起きています。
1940 | 電撃戦(ドイツがフランスに侵攻) | 第二次世界大戦は前年1939年に勃発 |
1941 | 真珠湾攻撃 | |
1950 | 朝鮮戦争、ソ連核実験 | 前年1949年には中華人民共和国成立 |
1960 | ベトコン結成、コンゴ動乱(アフリカの年) | |
1961 | JFK、ピッグス湾事件、ガガーリン、ベルリンの壁 | |
1970 | ベトナム戦争継続中 | |
1971 | ニクソンショック | |
1980 | イラン・イラク戦争 | |
1981 | ボルカーショック | |
1990 | 湾岸戦争、東西ドイツ統一 | |
1991 | 湾岸戦争、ソ連崩壊 | |
2000 | 西暦2000年問題 | |
2001 | 9・11テロ、ITバブル崩壊 | |
2010 | ||
2011 | 東日本大震災、福島第一原発事故、シリア内戦勃発 | |
2020 | コロナショック | |
2021 | ??? |
絶対に何か起こるというわけではないのですが、1991年の湾岸戦争、2001年の同時多発テロ。2011年の東日本大震災と福島第一原発事故などと下一桁が「1」の年には、大きな事件や事故などのイベントが結構な頻度で起きています。
アメリカ大統領選挙説
必ずしもきっちりシンクロしているわけではないのですが、西暦の下一桁が繰り上がる年の前後(09年、10年、11年)に事件が多い印象があります。原因として、まず言われているのが「アメリカ大統領選」影響説です。アメリカ大統領選は4年に一回行われてるわけですが、最近では、2期8年務める例が多いようです。そしてアメリカでは、軍需産業が一種の公共工事と同じ役割を果たしています。所謂「軍産複合体」と呼ばれるものです。この軍産複合体が主体となって不況になると、世界のどこかで米軍が戦争を仕掛けるという説です。日本では、東日本大震災のあった2011年にも中東のシリアで今も続く内戦が勃発しています。
1960 | 大統領選 | JFK | 翌年ピッグス湾事件、ベトナム戦争介入開始 | |
1964 | 大統領選 | ジョンソン | 翌年ベトナム介入本格化(トンキン湾事件) | |
1968 | 大統領選 | ニクソン | ||
1972 | 大統領選 | ニクソン | ベトナム戦争継続中、第二次北爆開始 | |
1976 | 大統領選 | カーター | ||
1980 | 大統領選 | レーガン | 前年イラン革命 | |
1984 | 大統領選 | レーガン | 翌年プラザ合意 | |
1988 | 大統領選 | ブッシュ | 翌年ベルリンの壁崩壊、天安門事件 | |
1992 | 大統領選 | クリントン | 前年湾岸戦争、ソ連崩壊 | |
1996 | 大統領選 | クリントン | ||
2000 | 大統領選 | ブッシュ | 翌年9・11同時多発テロ | |
2004 | 大統領選 | ブッシュ | 前年2003年イラク戦争 | |
2008 | 大統領選 | オバマ | リーマンショック | |
2012 | 大統領選 | オバマ | 前年シリア内戦勃発 | |
2016 | 大統領選 | トランプ | ||
2020 | 大統領選 | ??? | 新型コロナウィルス | |
結論としては、関連があるようなないような、微妙な結果となりました。
太陽黒点原因説
次の説が少々オカルト的に聞こえるかもしてませんが「太陽黒点原因説」です。太陽黒点は、約11年周期で増減を繰り返しています。この太陽黒点の周期と景気変動が連動しているという説が以前からあります。有名なところでは、ジュグラーサイクル。日本でも約10年周期で景気の大きな波がやってきています。経済学では「設備投資サイクル」と言って、企業の設備投資の増減が景気変動を引き起こすという説です。このジュグラーサイクルが、太陽黒点の増減のサイクルと一致するという話は以前からされていました。この太陽黒点の増減により不景気が定期的にやってきて、それを解消するために「戦争」が行われると言う説です。

新型コロナショックの前にも太陽黒点が減少
実は、今回の新型コロナウィルス流行の前の昨年12月ごろから、一部の市場関係者の間で、太陽黒点が減少していることから、何らかのブラックスワンが起きるのではないかと話題になっていました。
ちなみに現在でも昨年末来、太陽黒点の数はほぼゼロを継続しており、極めて異例な状況が続いています。
2021年はトランプショック?
2021年でいの一番に思い浮かべるのが「トランプショック」。大統領選にトランプが敗北した場合でもトランプは潔く敗北を認めるとは思いません。訴訟合戦になり、トランプがホワイトハウスに居座る可能性も考えられます。そうなるとアメリカ全土でリベラルのBLM運動と、トランプ支持のミリシアとの間で一種の内戦勃発も予想されています。
米大統領選以外でも、米中対立や、そもそもコロナがどうなるかも全く予想が付きません。
未来は予想できないので、リスクを抑えめに
未来も相場も誰も予測できません。とりあえず何が起こっても対応出来るように、リスクを抑えて備えることにします。
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