定年より前に社畜生活からオサラバするセミリタイア。一番の心配は、やっぱり”お金”。果たして老後資金が持つかどうか?セミリタイア界隈では、以前から4%ルール(又は25倍の法則)というのが有名。株式ポートフォリオで運用すれば、資産の4%程度を取り崩しても、資産額をキープできるというもの。果たしてそんな都合よく機能するのか、実際にシミュレーションしてみた。今回は、その2として持続的なインフレが続いた場合。
インフレなしのシミュレーションは、以前の以下の記事を参照
インフレがある場合・・・市場変動なし
インフレ率が2%だと、インフレ率+取崩の合計が、運用利回り5%を越えるので、当然のことながら、資産は徐々に減り続ける。最終的には、41年目の95歳の時点で資産が尽きる。ま~これでも十分か。
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市場変動を加えた場合(リスク15%の場合)
利回り5%、市場変動15%、インフレ率2%でシミュレーションをやった結果が以下の通り。ただし試行回数が100回なので外れ値が目立ってしまう。また再計算する度に結果は大きく異なる。悪しからず。
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資産がゼロになるまでの年数
影響が大きいのが資産がゼロになる比率。最後まで資産がもつのは全体の3割程度。5割程度の確率で80歳前後で資産が尽きる。国民年金だけの人など、公的年金があまり見込めない人は、4%ルールに基づく資産運用益だけで老後の生活費を賄うのは、危険かもしれない。逆に言えば、厚生年金などある程度老後も収入が見込めれば比較的安全かもしれない。年金がある場合のシミュレーションは次回に。

資産運用だけに頼るのは危険かもしれない
ということで、な~んちゃってシミュレーションによると、資産運用だけに頼る老後は「結構危険」という結論に。70代半ばぐらいまでは、どのケースでもなんとか持つが、80代以降に資産が尽きるリスクが相当高い。やはり公的年金が有るか無いかが重要になるかもしれない。
市場変動(リスク)を甘く見るべきではない
シミュレーショはあくまでもシミュレーショ。セミリタイアや老後の資産運用を考える時には、楽観的な見通しを立てがち。今回は、たった100回の試行の「な~んちゃってシミュレーション」だが、それでもこれだけのバラつきが生じる。今回のコロナショックを例に挙げるまでもなく、リスクを甘く見るべきではない。
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