美容師40歳定年説
私は何も考えず大学まで進学して、何も考えず就職、結局50代まで勤めてしまいました。しかし世の中には「夢のある職業」を目指す人が結構な数いるようです。
そんな中以下のような記事を目にしました。美容師業界の40歳定年説と呼ばれるもの。記事を読むと恐ろしい内容がサラッと書かれている。
- 美容師の30歳平均年収は、300万円
- 新規開店の美容室は、1年以内に7割潰れる
- 35歳までに独立出来ない美容師の大半が離職
美容室はここ10年ほど行っていない
私は普段は「格安カット」一択です。会社に行かないですし、年ですので特にヘアースタイルにこだわる必要がないからです。美容室に最後に行ったのは10年以上前です。
実は美容室が苦手
実は私は美容室が苦手です。まず会話をするのが苦手。人によっては美容師相手にいろいろ話をするのが楽しみの人も居るようですが、私はこれが嫌でした。ヘアースタイルについてあれこれ話をするのも苦手でした。美容室の前提としてヘアースタイルにこだわるという前提があるようですが、私は全くありません。理由は「面倒くさい」からです。中学生ぐらいから男子もヘアースタイルにこだわり、朝30分以上もドライヤーをつかうという同級生もいましたが、私は全く使いません。
おしゃれな美容師さんが低収入
記事によるとおしゃれな美容師さんの30歳平均年収は、300万円程度とのこと。カリスマ美容師とか称賛されていて、あんなにかっこよく、綺麗に決めていても決して高収入ではないのですね。
コンビニのフランチャイズと同じで儲かるのはオーナーのみ
華やかに見える美容室も、実際に設けているのは、フランチャインズで成功した、経営センスのある美容師上がりの経営者のみのようです。ロイヤリティーや専用のシャンプーなどで搾取されるため、利益は僅か。ほとんどの美容師は使い捨ての様です。まるで一時期問題になったコンビニのフランチャイズを思い出しました。
プロスポーツ選手、声優、アイドル...ほんの一部以外は低収入、儲かるのは学校だけ
世の中には、夢のある職業として美容師以外にも、プロスポーツ選手や声優、アイドルなどの芸能人などがありますが、確率的に考えれば天才的な才能でもない限り成功できる人は僅かです。
フィギアの夢を煽って搾取する
私がこの構造を知ったのは、知り合いが子供に「フィギアスケート」を習わせ手いだ時でした。その知り合いは、シングルマザーで、一人娘にフィギアを習わせていました。まだ小学生でしたが、レッスン代と毎月ある試合への遠征費用で月最低30万円以上かかっていました。
そのシングルマザーは、複数の仕事を掛け持ちして何とか数年は資金を捻出していましたが、当然資金がなくなって、私にお金を貸してくれないかと相談してきたのです。私は、家計の状況をヒアリングして融資を断りました。実際フィギアスケートで食べているのは全国で数人、レッスンプロも含めればもう少し多いでしょうが、成功する確率を考えれば、余裕がない家庭の習い事としては高額すぎます。私は、このシングルマザーにこのことを説明しましたが、彼女は自分の娘が将来オリンピック選手になって、高額の年収を得ることを信じ込んでいました。どうやらスクールの教師が自分の営業成績を上げるために「煽りに煽っていた」ようです。シングルマザーで負い目を感じていた彼女は、この「夢に乗ってしまった」のです。
ギャンブル、宝くじ、夢の仕事・・・どれも同じ構図
自分の頭で考えずに、一発逆転を狙いがち
結局のところギャンブル、宝くじ、夢の職業、騙される人たちは同じような人たちの様です。現状に何らかの不安や不満を持っています。その問題を自分の頭で分析して、解決策を考えることをせず、「一般逆転で解決」してくれる方法に飛びつくのです。
結果、搾取されて終わり
結局、夢を煽られた挙句に大半は、搾取されて終わるのです。夢を追うことを否定はしませんが、見た目の華やかさに目を惑わされず、どうやって稼いでいるかの収益構造を理解したうえで、夢を追いましょう。
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