まずは、自分の入っている公的年金を確認しよう!
新社会人のみなさん社会人デビューおめでとうございます。
新社会人に贈るお金の話、第三回目は、大事な年金の話です。
みなさん年金って聞いたことありますよね。毎月保険料を支払っていくと65歳になったら国から年金が貰えるってあれです。まだだいぶ先の話なんであんまり気にしてない人も多いかと思います。ただ退職間近になって実際の年金額を知って愕然とする人が私の周りにも沢山います。またサラリーマンなら毎月天引きされているお金の内容を知っておくといいと思います。
国民年金(基礎年金)・・・全国民共通、自営業者はこれだけ
- 保険料・・・全国民共通、月16,540円
- 受給額・・・40年の満期まで加入で65000
平均受給額:56,000円
厚生年金・・・サラリーマンはこちら
- 基礎年金+報酬比例・・・国民共通の基礎年金に加えて、貰ったお給料に応じて年金が増減
- 受給額の平均・・・定年まで40年加入で平均年収程度で月15万円程度(もりろん収入の
多寡で増減あり) - 男女別の平均受給額:男性:165,000円、女性:103,000円
- 保険料:18.3%(*標準報酬月額)、労使折半:会社が半部払ってくれる
- 最低加入期間:10年以上(*最近10年に短縮された)
企業年金・・・大手企業は、公的年金にプラスして年金を支給も
- 厚生年金基金・・・大手企業は独自に上乗せの年金を支払う場合多し
- 金額・・・企業や役職、年収に応じてまちまち、月5万円程度から大企業の管理職クラスだ
と月30万円以上も(*破綻したJALのOBが月30万円以上、総額50万円以上
年金をもらっていたことが暴露され問題に)
専業主婦・・・ただで年金を貰えるがそのままだと基礎年金のみ
専業主婦は、第3号被保険者と呼ばれ、年金の保険料を払わずに老後に年金を受け取ることができる。ただ、基礎年金だけなので離婚した場合は、生活できなくなり貧困老人になるリスクが高いので要注意!
年金が少ない自営業者やフリーランサーは、iDecoなどで自己努力を
自営業者やフリーランサー(あと派遣やパートも)は、そのままだと国民年金しかもらえません。その場合、資産があるか仕事を継続しないと貧困老人まっしぐらです。
貧困老人になりたくなければ場合には、自助努力が必要になります。幸いなことに国は色々な制度を用意しています。おまけに保険料は、所得控除が受けられ節税にもなります。
自助その1:iDeco・・・運用成果に応じて年金額が変動
- iDeCoとは:公的年金に加えて自助努力で追加の年金を積み立てる制度
積立期間中の運用成績に応じてリタイア後に受け取れる年金額が変わって
きます(*運用に失敗した場合には、年金額が減る場合も) - 正式名称:個人型確定拠出年金
- 加入資格:20歳以上60歳未満(拠出金は職業により異なる)
- 仕組み:積み立てたお金を自分で選んだ運用方法(定期預金、投資信託等)で運用
- 節税その1:積立金が全て所得向上の対象(所得税、住民税が節税になる)
- 節税その2:運用で得られた利息や、運用益が非課税(*通常は20%の源泉分離課税)
- 節税その3:リタイアして受取る際も、年金なら「公的年金等控除」、一時金なら「退職所得控除の対象」
- デメリットその1:60歳まで引き出せない
- デメリットその2:引き出す時に税金がかかる
- デメリットその3:iDecoの口座開設、維持に手数料がかかる
- お勧め口座開設期間:
自助努力その2:国民年金基金・・・給付額が確定
国民年金基金は、従来からある「確定給付型(*受取れる年金額が予め決まっている)」の年金制度です。
- 加入資格:20歳~60歳までの自営業者とその家族(*一部制限あり)
- 種類その1:終身のA型、B型
- 種類その2:有期のI型からⅤ型まで
- 全国国民年金基金:1号被保険者ならだれでも加入可
- 職能型国民年金基金:職業別の1号被保険者
- 掛金上限:68,000円(掛金上限まで何口でも加入可能)
- メリットその1:受取れる年金額が、あらかじめわかる
- メリットその2: 掛金は全額所得控除(*所得税、住民税が節税)
リンク:国民年金基金連合会
まとめ
サラリーマンか、自営業か、はたまた派遣やフリーランサーか。それぞれ立場は違うとは思いますが、自分の加入している制度を確認して、計画的に老後の準備を進めることをお勧めします。今は実感がないかもしれませんが、時間が経つのは意外に早いです。40代、50代になってから慌てても手遅れです。
おわり
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